映画 NEXT -ネクスト- 感想と考察 当たりのケイジ

SF

NEXT -ネクスト-

キャラクター

エリザベス・クーパー

ジョンソンの未来予知に出てくる女性。

クリス・ジョンソン

2分先までの未来が分かる。

カリー・フェリス捜査官

ジョンソンを追うFBIの捜査官。

あらすじ

SFの巨匠フィリップ・K・ディックの「ゴールドマン」原作の映画。

ニコラス・ケイジの映画は当たりと外れの2択。
これは当たりの映画…だと思う。

とは言えラストは賛否あるかも。

ネタバレ

考察

ラスト

ラストシーンはよくある夢オチだったわけなんですが、ここを考察してみます。
ジョンソンは2分先の未来までしか経験できません。
しかもそれは自分に関係した未来だけです。
その事実を知ったFBIのフェリス捜査官にロサンゼルスに潜伏した核兵器を所持したテロリストの所在を突き止める捜査協力の依頼をされたわけです。
しかしジョンソンが見えるのは2分先まで。
だから断りました。

ただジョンソンには2分以上先の未来を見る唯一の方法がありました。
それはクーパーの未来を見た時です。

自分の経験する未来であり、且つクーパーの未来でもあればそれがいつになるかは分からないもののかなり先まで見通すことができます。
つまりジョンソンはクーパーを通してのみ、遠い未来を予測することができるんです。

ジョンソンとクーパーのやり取り

ジョンソンとクーパーのやりとりでこんな感じのことがあったんです。

てっきり私は運命を信じる、というか運命そのものであるジョンソンと運命を否定し未来の不確定性を信じるクーパーの2極の考え方が、クライマックスで混ざり合って調和するのかなーと考えていたんです。
本気でそう思いました。

この女10分後くらいに「運命を信じるわ」的なことを言いました。

「お兄ちゃんもあんな目で」
クーパーを見つめるジョンソン。
変態の目に見えたのは私だけなんでしょうか。

ロマチックな場面なのか笑わそうとしているのか分かりませんでした。
ここはニコラス・ケイジの味が出ていると思います。
彼にしかこの雰囲気は出せません。

手品でコロッといく

映画の展開として急がなきゃならんのは分かるけどね。
分かるけど。
あんだけ警戒心むき出しで、モーテルの外に停めた車の中でジョンを寝かせた翌日にジョンソンの前にバスローブで登場し、手品を見せられてころっとキスどころか体まで許すってどうゆうことですか。
この精神のジェットコースターにアメリカ人は普通についていくんですかね。

正直しがみつくのでやっと、振り落とされる寸前でした。


「ワオ…」じゃねーわ。

未来を操る

未来を操るというのは確率を操るということだと思います。
今を操るというのも確率を操ることです。

ミクロで見ると物質は確率によって振る舞いが変わるようです。
「シュレーディンガーの猫」がとても有名だと思います。

猫を箱に入れて50%の確率で毒ガスを注入しても、箱のふたを開けてみない限り猫は生きているのか死んでいるのかわからないという奇妙な思考実験です。
物質を最小単位である量子にまで拡大すると量子の存在そのものはあやふやになって、私達が観測するまでその場所が確定しないのだそうです。
量子は見た瞬間に現れるみたいな感じですかね。

じゃあどうして私達が存在できるかというと、絵画の中に極小の空白があっても私達は少しもそれに気がつかないように、全体としての物質の振る舞いに影響を与えることはほとんどないようなんです。
とても奇妙な感覚に襲われます。

量子の規則性はあまり分かってはいないようですが、私には確率には何らかの幾何学があるような気がしてなりません。
有名なものだと「パレートの法則(分布)」です。
色々な現象が大まかに8:2の割合に落とし込めるとする法則です。
例えば企業の売り上げを稼ぎ出している商品は全体の2割で残りの2割の売り上げを8割の商品が生み出していることが多いのだそうです。

他にも平均値付近にが確率が分布する「正規分布」や「逆正弦法則」と呼ばれサイン関数の逆関数に確率が分布する現象もあります。

ボールが坂道を転がっていくことはマクロでみれば重力に引っ張られているだけのことなんですが、ミクロで見ればある確率で物質が動く確率だと言えると思うんです。
重力はミクロの物質のある方向へ動く確率を操作していて、マクロで見た場合はボールが転がっていく現象を引き起こすのかなーと。

坂道をボールが転がっていくように、ミクロの世界にも確率の形があるような気がするんです。
時間とか空間といった人間的な概念を取り払うと、ある形に沿って規則的に動いているように見える、なんて妄想しています。

感想

結局バタフライエフェクト的な話に落ち着きますね。
今回は基本は未来予知によるスタイリッシュアクションでした。
もう少し凝ったSFを予想していた私には少し肩透かし感がありました。

アクションとニコラス・ケイジ好きだったら最高に面白いと思います。

タイムパラドックスを扱うSF

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