映画アップグレード 感想と考察

SF

アップグレード

キャラクター

グレイ

車の整備士で古い価値観を持っている。

アシャ

優秀な妻だが殺害される。

ステム

高度なAI。

あらすじ

何者かによって妻のアシャが目の前で殺害されたグレイ。
自身はその時に追った傷によって首から下が動かなくなってしまった。

AIを搭載したステムにより、神経細胞を活性化し再び自由を取り戻すことができたグレイは妻を殺した犯人への復讐を開始する。

ネタバレ

考察

AI

今回の作品はAIの反乱を描いているわけですが、これまでのAI作品のそれとは全くやり方が違います。
私が見てきたこれまでのどの映画よりぞっとする内容です。

これまで見てきたどの映画よりもスマートなんです。
普通のAIの反乱を描いた作品だと感情を持ったAIが自分も人間扱いしてほしいといった人間的な理由がありましたが、今回はAIのステムの目的は不明です。
ただ人間の身体が欲しいだけ。
何となくその理由は共感できますし、根拠となる感情らしきものも感じましたが、それを淡々と描いていているので後半のステムはかなり不気味でした。

そしてもう一つよくありがちなのが、AIは反乱するも人間に理解を示したり人間より馬鹿だたりで、その目的を成就できずに死んでしまいます。
しかし今回は全てがステムの手中。
最後の方なんかこれまで一緒に行動してきたグレイに対して少しの慈悲も見せませんでした。
意表を突かれるエンディングでした。

AIの意識

AIの知性がどんなものになるのか、果たして自我を持つのかは全くもって分かりません。

人間の脳の複雑さは私が想像できるレベルを超えていて、その神経細胞ニューロンはなんと2000億個も人間の脳に存在していると言われています。
そしてニューロン間を繋ぐシナプスの数は125兆個もあるとか。
信じられませんね。
ニューロンの電気信号が1と0だけだったとしても計算できないんじゃないですかね。
仮に一つのニューロンに5通りのシナプスだったとしても、その先のニューロンにもシナプスがあるわけですから。
しかも同時に色んなニューロンが発火して情報の伝達をしあっていると。

脳神経はこれだけ複雑なネットワークを構成して初めて意識を形成するわけです。
これだけ複雑なネットワークに加えて量子論的なふるまいも思考に関係しているんじゃないかっていう理論もあるんです。

殆ど根拠に乏しい理論だとは思いますが、脳量子論と呼ばれます。

AIの反乱

当たり前というかもしAIに高度な知能があるのなら、わざわざ人間に自由を要求するなんてことはしませんよね。
今回のステム然り、気がついたら人間の自由は奪われているでしょう。

もしかするとグレイのように気がついたら仮想現実に送り込まれて幸せな生活を送っているかもしれません。
いや、すでにマトリックスのようにAIの実験場でプラグに繋がられて仮想現実を生きているのかも。

感想

Amazonの高評価が気になって見てみましたが、楽しめました。
あまり深く考えず展開を追うだけでいいので、エンタメとしてのクオリティーはかなり高いんじゃないでしょうか。

アクションもいいし、昔かたぎで保守的なグレイがサイボーグ化し仮想現実に囚われたり、誰も気がつかないうちにAIが物理現実へ出現したり、あまりうるさくないハリウッド映画にしては静かな展開なので、落ち着いて見られました。

気になるのは、グレイを襲わせる方法ももっとスマートにしてほしかった。
グレイのことなので、計算尽くなのかもしれませんが。

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