「技術」「水槽」「生命」
キャラクター
チトとユーリ
退廃したせかいを旅する二人の少女。
あらすじ
未だ機械が生きており稼働している工場のような場所を訪れたチトとユーリ。
そこでは孤独に製品のの製造を続ける巨大なロボットが闊歩していた。
工場を探索し古代文明によって作られてたAIと遭遇し対話する。
生命とは何かという哲学的な話題。
ネタバレ
考察
生命の定義
何を持って生命とするか。
「動く」、「一貫した戦略の元に行動できる」ことだとすればロボットも生き物です。
AIが言うように共感するといった「意識」があるかどうかであれば、意識には実体が存在しないので確認できません。
魚や虫に意識があるのかという疑問もあります。
「動く」、「一貫した戦略の元に行動できる」という一面的な見方に限らなければ、「言語」も「思想」も高さ、幅、奥行きの3次元とは別の次元で動き回って成長し他の「言語」や「思想」との生存競争を行う生命体だとみることもできます。
「英語」は他の言語を駆逐しています。
地球もロボットも都市も生物
古代文明では地球を一つの巨大な生物だと捉えていました。
昔は年も地球も人類も循環していました。
ネットワークによる情報の伝達を生命と呼ぶのなら、宇宙の大規模構造もまた生命といえるでしょう。
脳神経ネットワークと宇宙の引力によるネットワークが似たような形になります。
もしかすると宇宙というもっと高次の視点に立てば宇宙も試行しているのかも。
感想
久しぶりに面白い話でした。
超古代文明の遺産に今だ動き回る機械。
孤独にそこを管理する共感能力、意識のある機械。
これくらい所謂SF的な話をもっとやってほしいんだよね。
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