タイム/TIME 感想と考察 時は金

SF

タイム/TIME

キャラクター

ウィル・サラス

スラム街に住む労働者。
低賃金の時間を稼ぎその日その日をなんとか生き延びている。
母の死をきっかけに社会秩序の破壊を目指す。
ハミルトンから受け継いだ時間をそれより大切なものの為に惜しみなく有効活用する。

シルヴィア・ワイス

超富裕層の娘。
時間より大切なものを見つけた。

レイモンド・レオン

時間より大切なものを見つけている刑事。

ヘンリー・ハミルトン

時間より大切なものを見つけられないまま時間をウィルに託した。

あらすじ

時間が貨幣となった社会の秩序とそれを破壊する啓蒙的な話。
時は金なり。

ネタバレ

考察

原題 In Time

「その内」「ゆくゆくは」という意味もあるので時間が貨幣であると同時に格差社会とその行く末も暗示しているのかもしれません。

貧乏暇なし

貧乏人には貧乏足る理由があります。
日本だと怠惰であるとか怠惰であったというのが大半かもしれません。
しかし日本も近年資本主義に移行しています。
資本主義、というか競争というののは格差を生み出します。日本も世界の格差もどんどん広がっています。
行く末はアメリカや中国のような超格差社会でしょう。
自然界が競争である以上、差がついてしまうのは当然なのかもしれません。

タイムの世界では時間は徹底的に管理されています。
富裕層は長寿であるために必要以上に時間を人々から取り上げていました。
時間によって住む地域を分断しスラムの住人達を隔離する一方、彼らの時間(命)を盾にして労働力は搾取していました。
その方法は簡単です。

人々に一日以上の時間を与えなければいいのです。
そうすることで気晴らしに外に出て新たなことを知る時間も豊かになる知恵を絞る時間も奪ってしまいます。
そんなことをしている間に死は迫ってくるだけです。
貧民たちを狭い世界に閉じ込めてしまえば生活を改善しようとか社会に疑問を抱くという気力すら簡単に奪えてしまうのです。
もし想定外の理由により一定の量以上に時間がスラムへ流れてしまったら物価を上げてそれを吸収してしまえばいいのです。
貨幣(時間)の流通量をコントロールはしてしまえば簡単に下流の人々の自由を奪えてしまうのです。
金に困った貧民たちはそれまで以上に労働に従事しなければなりません。
富裕層はこのシステムにより社会の秩序を維持していました。

しかしこのシステムはウィルとシルヴィアが大量の時間を流通させてしまったことで崩壊します。
スラムの貧民たちの足かせが外され自由を手に入れさせてしまった結果、富裕層の作り上げた社会秩序は破綻してしまったのです。

都市伝説的にはロスチャイルド家やロックフェラー家が基軸通貨ドルの流通量を掌握し世界経済をコントロールしているそうです。
もしかするとタイムの世界のように貨幣の流通量をコントロールして世界を操っているのかもしれません。

感想

人類に作られた貨幣ですが、いつの間にやら人類はその貨幣に支配されています。
滑稽といえば滑稽ですね。
金より大切なものを考えるいい機会になりました。
というかもっと金より大切なものについて考えるべきではありませんか。

コメント

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