全能者のパラドクス
キャラクター
東金朔夜
人工的に作られた免罪体質者、その唯一の成功例。
巨大資本東金財団の御曹司。
禾生壌宗
公安局局長であり東金朔夜の製作者。
鹿矛囲桐斗
シビュラシステムの矛盾を暴きその秩序の破壊を目論むテロリスト。
あらすじ
全能者のパラドクス。
シビュラシステムの真の矛盾について解き明かす哲学的な回。
ネタバレ
考察
事件概要
「全能者のパラドクス」という糸口から鹿矛囲桐斗の狙いを探る。
全能者のパラドクス(逆説)
完全な存在がいたとしてその存在を裁くことは可能ですか。
この問題は哲学や神学など様々な分野で議論されているようです。
要約すると「全能者が存在するなら四角い円を作れるのか。」
ということのようです。
四角い円というのは「論理的」に矛盾します。
もし全能な存在、例えば神が「論理的な存在」であると定義するのなら四角い丸は作れません。神は論理という枠に制約され、全能は存在しないことになります。
この場合は論理∋神で論理が神を支配します。
神は論理の内側でのみ全能たりえます。
逆に神が「非論理的な存在」であるのなら、四角い丸は存在できます。
この場合神は論理を超越した存在で、論理が神を支配するのではなく神∋論理で神が論理を支配します。
神こそが論理であり全能たりえます。
今回の話で常守が話していた「全能者のパラドクス」とはこうでした。
シビュラシステムが全能であるのなら潜在犯の罪を裁き殺人を犯しているはずのシビュラシステム自身こそ裁かなければならないのではないのか。
「WC」はシビュラシステムの色を説いているということです。
シビュラシステムがが論理的である場合、シビュラシステムはこの矛盾を解消しなければなりません。
もしシビュラシステムが非論理的である場合、つまりシビュラシステム自体が法であるのならパラドックスは生じません。
もし法という論理にシビュラシステム制約されているのなら、そうだとすれば鹿矛囲桐斗が狙うのはその脆弱性であるはずです。
常守はこの謎を解くことで先回りしようと考えたのでしょう。
理想的な市民のモデルケース
社会が是とするものを受け入れるその姿勢、確かに理想的な市民のモデルケースではあるがね…
耳が痛い話です。
鹿矛囲桐斗は社会秩序を破壊しようとしたテロリスト(革命家)なのです。
坂本龍馬も毛沢東もアドルフ・ヒトラーも社会秩序を破壊しようとしたテロリストです。
成功したかどうかの違いしかありません。
ヒトラーが勝っていればヒトラーも英雄だったでしょう。
私達は教育を通じて社会を疑わないように調教されています。
感想
常守の祖母の耳を削ぎ落したり人を生きたまま焼き殺したり残酷な回です。
サイコパスが濁らないって具体的にどうゆう感情の状態なんでしょうね。
祖母の耳削がれてたら殴り殺すだろう。悲しんでる風で意外と何も感じてないんでしょうね。
サイコ女です。
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