デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム 感想と考察

アニメ

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

ネタバレ

八神太一

アグモン。
武之内空との関係に悩んでいる。

泉光子郎

クラモン。
コンピューターやネットワークにやたら詳しい。

高石タケル

ガブモン。
父の実家のある島根に帰省中。

武之内空

太一と喧嘩中。

あらすじ

ネットに自然発生した新種のウィルスとの戦いを描いたハッカー映画。
嘘です。

ネタバレ

考察

新種デジモン

コンピューターのバグがあちこちから寄り集まって卵を作った。
と説明されていました。
私達知性も始まりは海に漂うアミノ酸、単純な分子構造でした。一度変化が加わると必然的にそれが淘汰圧となって他の分子構造の変化を促します。

こう考えるとインターネットの海で私達が予想もしていなかった進化が起こるかもしれません。

今回登場するデジモンはデータを食べると表現されていました。
もしかするとインターネットを巡回しそこ埋め込まれている危険なコード(ウィルス)やバグを取り除くことが最初に与えられた仕事だったのかもしれません。
その集めたコードはそのソフトウェアの内部に蓄積されていきます。

あるコードとあるコードの組み合わせが偶然、最初に与えられた命令を迂回できたのかもしれません。
メインルーチンのループの制約を解かれたそのソフトウェアは凄まじい計算能力でバグを回収、何万通りの組み合わせを実行して意味のあるコードを作り上げ、取り込んでいった。

時々プログラムのバグはプログラマーの予期しない挙動を起こします。
もしそのバグがコンピューターの計算速度で途方もない回数積み重ねられたら、何億回のトライアル&エラーで生物を生み出した海のように自然発生的にネットの海で生命が誕生するかもしれません。

例えば言葉や思想、その大きさや複雑さによって全貌を知ることはできませんが、それらの物理的に形の無いものも生きていると言えるはずです。
言葉や思想はまるでウィルスのように人の脳に寄生し人類を操ります。
それは人類を破滅に導こうとした共産主義のように。生命の定義は難しいのです。

「モォスィモォスィ」

新種のデジモンは面倒なのでここでは「ディアボロモン」で統一します。
ディアボロモンはNTTのシステムをハッキングした後、太一の自宅へ電話してきました。
そして第一声は「モォスィモォスィ……」でした。

大したことに見えませんが、これはディアボロモンの高度な知性の証明です。
ディアボロモンはNTTの巨大なネットワークに流れ込んでくる情報を分析したのでしょう。
そして極短期間でNTTで送受信される情報が2進数であることを特定しました。
さらにその2進数を生まれて初めて聞いたであろう日本語に変換しなおして発音するに至ります。

始めはそのデータはディアボロモンにとって意味不明な1と0の羅列に見えたことでしょう。
しかしディアボロモンはそのデータの中に規則性を見出します。
電波の送受信が開始された短い時間の中にある数字の規則性です。
ディアボロモンはこの数値を太一の家の電話に送りつけました。
「モォスィモォスィ……」

電話
電話回線は決して音を送ってはいません。
私達の声の振動大きさや高低に分解され一度受話器でデータ(数値)に変換されます。
そしてそのデータを電波に乗せて相手の受話器に送り、その受信先の受話器がデータを音に変換しています。
声の大きさや高さなどはグラフ、つまり数値で表すことができます。
「1」と「0」の2進数を用います。
コンピューターの場合は電圧の高低、電波の場合は波の高低で表現します。

ゲームを考案

ディアボロモンは自分自身を毎秒倍化させるプログラムを用意し、さらにその中の一つにだけ核爆弾を停止させる時計を持たせました。
その時計を持っているコピーを破壊できなければ発射されたミサイルの弾頭に搭載された核爆弾を停止させられません。

恐らく外の世界に設置されたカメラとネットワークをハッキング、その映像の規則性やネットワークの堅牢性から核ミサイルが人間の弱点と予測したのでしょう。
核爆弾の引き起こす物理世界への影響までは分かるわけがないので映像とネットワークのセキュリティの堅牢性の相関関係をどのようにしてか導き出しました。

ネットワークから流れてくる情報だけで自分が存在する空間を内包するさらに巨大な空間があることを認識できるなんて、ましてや外側の空間にいる人間が核攻撃に弱いということを導き出すなんて。
度を超えた知性です。

人間の赤ん坊が数日でこの三次元の外側にいる知性に戦いを挑むようなもんですね。

感想

最初に流れるオープニングの「ボレロ」が最高なんですよね。
サマーウォーズの別バージョンみたいな内容で、子供の頃オメガモンに興奮した覚えがあります。
たしかワンピースねじ巻き島の冒険と同時上映でした。ブラウン管のデスクトップコンピューターに今の子供は何を感じるのか。
私がでかい携帯電話を見た時の感覚に近いかもしれません。

十分評価されていますが、もっと評価されてもいいような。
たった40分でここまで作り込まれた映画はなかなかないと思います。

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