見つからない子供達
キャラクター
鹿矛囲桐斗
ドミネーターが認識しない人間。
並外れた薬物の知識がある。
日空航空事故の唯一の生き残り。
東金朔夜
人事記録に一度記載されていた執行官。
同僚のサイコパスが全て濁りドミネーターで殺害した。
あらすじ
鹿矛囲桐斗の存在に迫る。
ネタバレ
考察
事件概要
過去の航空機事故から鹿矛囲桐斗を追う。
シビュラシステムが隠す脆弱性
鹿矛囲桐斗が起こした事件には一貫性がありました。
それは第一の事件、第二の事件で犠牲者のデータと成長予測を組み合わせた成長復元ホロを使用していたことです。
常守達周囲にいた人間も精巧に作られたホロでした。
シビュラシステムは鹿矛囲桐斗の存在と脅威を認識しており、また鹿矛囲桐斗の存在に関する情報は公安の権限でもアクセスできないようになっていました。
論理的に考えれば、鹿矛囲桐斗がシビュラシステムにとって致命的な脆弱性であり公安を含めた市民に知られるわけにはいかなかったのだと思います。
鹿矛囲桐斗の起こした事件
第一の事件
適性を持たない人間がドミネーターを所持できるか試した。
第二の事件
ドミネーターで監視官を裁けるのか知ろうとした。
第三の事件
公安を襲いドミネーターを7丁奪った。
スキャナーに監視されたこの社会で他人に成りすますことは不可能だ。
ただし、意図してクリアなサイコパスを維持できるなら話は変わってくる。
例えば臓器移植だ。多くを取り換えることはサイコパスの移植に等しい。
事故で唯一の生き残り、外科医が関わっていることを考慮すると鹿矛囲桐斗は航空機事故で犠牲になった生徒たちの臓器をちぐはぐに移植されたと考えるのが妥当でしょうか。
臓器とサイコパス
臓器移植によってサイコパスを改造することができるようなんですが…
まじでサイコパスって何やねん。
ところで人間の外見だけそのままで内臓の6割、半分以上取り換えたとしたら。
それはもとの人間だと言えるのでしょうか。
脳を半分失ったとしたらそれはわたしでしょうか。でも脳細胞は常に代謝を繰り返し新しくなっています。
記憶を失ったらそれは私でしょうか。でも記憶は日々失われています。
精巧で私の動きを完璧に模倣するロボットは他人から見れば私だと思います。
そのロボットは私の家族に私が接するように接するはずです。
でもそのロボットは私が家族に対して感じる私だけのクオリアを感じるでしょうか。
臓器移植した私の外見は変わらないかもしれません。
感想
シビュラシステムについて具体的に説明がされていない、というか具体的な設定はなさそうな感じで。
だからなのか何でもありな結末が見えてしまいます。
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