攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 第09話 絶望という名の希望 AMBIVALENCE 感想と考察

アニメ
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絶望という名の希望 AMBIVALENCE

キャラクター

合田

シミュレーションされた意識。

あらすじ

合田の思想。「個別の11人」の本質に迫る。

ネタバレ

考察

事件概要

本日中に5件のテロを起こすという予告をしての無差別テロ。
最後の自爆を防ぐべくテロの共通点を追う。

電脳空間のデカトンケイル

少佐がハッキングし電脳空間へ侵入。
そこにいたのは合田。
合田の人格は言語機能に特化(多分思考し話せるだけ)し大量のデータを基に造られた仮想的なもの。
ある電脳から抽出されたある思考パターンを一つの人格としてシミュレーションしたものではないかと思います。

合田が発見したのは大量の電脳のネットワークにおける致命的な構造的欠陥。
変質しないはずの情報の変質と個性という名の幻想的オリジナリティーが意図も簡単に並列化を起こしてしまうこと。
個々の人間がネットへアクセスし垂れ流した思考は寄り集まり一つの集合的意識を形成します。
合田はその現象を「消費という名のクリエイト行為」と名付けました。

合田と少佐の会話を簡単にまとめると以下。
元々空っぽの人間がネットにアクセス。するとその空っぽの人間はネットに垂れ流され形成された集合的意識(「システム自身が望む人格」)の受け皿の役割を果たします。
つまり意見のない人間は価値の判断がままならないため、ネットに無責任に垂れ流された情報を簡単に植え付けられてしまうのです。
合田は空っぽの人間を「動機無き者達」と呼び、彼らはその受け皿に入れるものを欲しがっていると説明しています。
その「動機無き者達」の求める代弁者を作り出し、国家を再構築(難民自治区を日本に生み出す)するのが合田の目的であり、その手段が「個別の11人」です。
代弁者が語るのは綺麗でかっこよく、また動機無き者達にとって都合のいい言葉です。
「社会が悪い」「秘密結社が悪い」「難民が悪い」。
「この世界は自分(空っぽの人間)の力の及ばない何かによって支配されているんだ。
だから自分は悪くない。」そう正当化できる理由を提供し操ってしまえばいいのです。

感想

合田の思想は面白い。

食べたいもの、今日したいことなどの簡単な事から自分の子供が今どう感じているのか、友達にどう思われているのかという大事なことまでネットに聞くのが当たり前です。
ひいては生き方という存在意義そのものまでネットに伺いをたてるような社会です。

よく考えてみると別に食べたくなかったものを食べていたり、欲しくもない物をねだっているのではないでしょうか。
きっとそれは合田の言うネットに形成された実体のない集合意識に心が操られているからです。

好きなこと、やりたいことをネット上で必死に探しても結局のところその答えはありません。
心の外に答えはありません。内側こそ探求の方向です。
合田の言う「動機無き者達」となりたくなければ。

攻殻機動隊をもっと理解するために

攻殻機動隊で出てくる「MIME」や「ガイア理論」。
「人形遣い」や「スタンド・アロン・コンプレックス」、「個別の11人」。
下記の本を読めば攻殻機動隊の根底に流れる本質が理解できます。

攻殻機動隊の原点

攻殻機動隊の原点。
これを読まずして攻殻機動隊は語れない。

アニメ 攻殻機動隊
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