再起動 REEMBODY
キャラクター
個別の11人
今回の中心となる物語。
あらすじ
「個別の11人」の導入。戦後の難民問題の導入。
名称や「組織されていない個の集団」というキーワードだけが散在しています。
ネタバレ
考察
事件概要
13分前、重火器で武装したテロ集団が中国大使館を襲撃。
人質の数、テログループの人数不明。
「個別の11人」を名乗る。
女性の首相と難民問題
難民問題についてこの回の整理。
薬島幹事長が権力を牛耳っていた前回の政党は選挙で敗北、新たな茅葺内閣が誕生しその首相は女性。
薬島政権が戦後民主主義路線と呼ばれたのに対し反動保守政権と呼ばれている。
選挙公約に難民の段階的停止を盛り込んでいた。
難民は戦後復興期には人手として安価に利用されていたが、経済発展を続ける過程で不要となった。
むしろ国民の雇用を奪っている現状に加えて難民に公的資金が使用されている事実が国民の反感を買い国民の感情はあまり良くない。
「なんて身勝手な」と言いたくなりますが、今回のテロ事件はその事実と戦後問題の歪が表面化してきたもの。
この問題は移民を受け入れている国には全て当てはまることです。
必ず元々そこに住んでいた国民と移民の間で軋轢が生まれます。
様々な人種、民族を受け入れ同化させているアメリカですら移民の問題、民族や人種の溝は深刻です。
日本は現状、少子高齢化による労働力不足とガラパゴス化(既得権益の保護)による国際競争の低下によって、豊かさがどんどん失われていっています。
国際競争を勝ち抜くために足りない労働力を補うために女性の社会への参加を呼び掛けています。
しかし日本国民は未だに豊かな国であるという錯覚と前時代的な価値感を捨てられていません。
多くの女性が労働に対する意欲が低く、社会に対して責任を果たしていません。
子供を産んで競争から退き、のんびりと暮らす社会はグローバル化によって終わりを告げたのです。
日本にある資源は全て国際競争に向けなければなりません。
そうしなければ豊かさを保証できない熾烈な競争社会は既に到来しています。
子育てですら熾烈な競争が必要なのです。
若い世代でも日本は豊かな国だと教えられているからか労働に対する意識は希薄です。
世界中の国はそこにいる国民を養う為に、投入できる資源は全て投入しなければならなりません。
そうして競争力を保たなければ国民は飢えてしまうのです。
今後、日本国民は移民とそれに伴う問題を受け入れるか、豊かさを失い貧しい生活を甘受するか。
その帰路に立たされる時がやってきます。いや既にそこは通り過ぎたでしょう。
攻殻機動隊の世界では難民の受け入れという選択がなされ経済発展を遂げました。
その過程で女性が首相であったことからも分かるように女性の労働倫理や平等に対する認識は改善され、歪に出来上がった私達のそれとは比べ物にならないほど高まっているのでしょう。
今の日本には移民という劇薬も必要なのかもしれませんね。
感想
日本の未来を予言していると言いたいですが、攻殻機動隊の世界では移民を受け入れ日本は世界をリードしています。
今の日韓問題をネットで見ると、本質的な部分を議論するというよりは感情的に韓国を見下して日々の鬱憤を晴らしているだけにも感じます。
韓国は失敗しながらも国際的な競争力を身に着けることの重要性を理解しています。
音楽も文化も技術も磨きをかけて一生懸命輸出しています。
片やJPOPや日本の技術はどうでしょう。内需を満たすことに一生懸命で国際的競争という観点が見過ごされています。
これまで三等国と見下していた韓国や中国にいつしか見下される日が来るのかもしれません。
その時、自らを一等国民と自負する日本人の心は耐えられるでしょうか。
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