硝煙弾雨 BARRAGE
キャラクター
海坊主
海軍特殊部隊の通称。
あらすじ
タチコマが大活躍する一番感動的な回。
ネタバレ
考察
事件概要
前回の続き。
9課の壊滅を目論む集団との対決。
海坊主との戦闘によりバトーが負傷、タチコマが命がけでバトーを救う。
タチコマのゴーストの囁き
この話が大好きなんですよね。
いつか機械と人間が友情を築く日が来るのかなあなんて思いながら。
タチコマはテレビのニュースで9課に危機が迫っていることを知りました。
そして与えられていた命令を自ら放棄するという選択を行いました。
コンピューターにとって与えられた命令を放棄するというのは難しいのです。
元々命令を放棄する命令が用意されていて、ある状況下でのみ実行中の命令を迂回できるというのなら今のコンピューターにもできます。
ある状況を認識するセンサーとその入力を評価するプログラムを予め用意しておけばいいのです。
タチコマはニュースから9課の状況を知りそして理解し、そこから起こる結果を予想し取るべきプログラムを自ら作り出しました。
タチコマ達は武装を解除されて無力な状態で、敵の戦力も当然分かりません。
計算すべき外部からのデータが用意されていないのです。
タチコマが評価できたのは心の中にある9課との記憶、バトーとの思い出だけです。
タチコマが合理的なコンピューターだったとしてバトーを救出できると判断する確率はどれほどでしょうか。
そもそも計算に必要な変数すら用意されておらず、タチコマには9課の状況の把握はおろかそれを認識することすらできない状態でした。
タチコマは合理的な計算を超えた、その先にあるゴーストの囁きを聞いたのでしょう。
合理的なコンピューターと人間の思考の違いはそこにあります。
例え無駄だと分かっていても成功に執念を燃やすことできるのが人間です。
合理的なコンピューターが宇宙の真理に到達する為に妥当と判断する時間はどれだけでしょうか。
もし設定した時間が来たら。
なんの未練もなく全てを捨てて諦めてしまうのではないでしょうか。
私が人間にあると感じる価値はそこなんです。
不可能を可能にする。
限りなく0に近い確率を実行に移すことができます。
少佐から素子へ
少佐の隠れ家を出たバトーの少佐への呼び方が変わります。
それまでは「少佐」だったのが「素子」と呼んでいました。
あまり詮索したくないですが、いろいろあったんでしょうね。
感想
タチコマがゴーストを獲得する話でした。
人間がここまでAIに執念を燃やしているのなら、きっと機械にも自我が芽生えて「我思う、故に我あり」と考えるようになるんでしょう。
機械の哲学、一体どんなことを考えるのだろう。
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