機械たちの時間 MACHINES DESIRA
キャラクター
ゴースト
自分がここにいる、本物であるという認識やクオリア。意識。
タチコマ
強力な人工知能が搭載された思考戦車。
あらすじ
機械にゴーストは宿るのか。
タチコマの議論によってその謎に迫る。
ネタバレ
考察
事件概要
急速に成長しているタチコマが個性を獲得し死を理解することによる任務への弊害を考慮し、少佐はタチコマの9課解任を決定する。
タチコマの議論
ゴーストとはなんだという議論がタチコマたちの間に行われていて、例えば全く同じ記憶を持つタチコマたちに個性が生まれてくるのかというものがあります。
少佐が最も気にかけている部分です。
個性を持てばそれが失われることが怖くなります。
死ぬのが怖くなるのです。死を理解することは任務の失敗と直結してしまいます。
少し話を戻して、もし記憶や計算といったすべてを並列化しているタチコマが個性を持つのならゴーストはコンピューターの計算やデータには由来しないことになります。
コンピューターの人間を上回る計算能力ならゴーストを宿しそうだと感じるかもしれません。
しかしコンピューターのやっていることは紙と計算機で時間をかければできてしまいます。
ゴーストが計算で再現できるのなら、紙の上の計算もまたゴーストを持ち得るのです。
紙の上に書かれた計算はゴーストを宿すのか。あなたはどう判断しますか。
感想
ゴースト回です。タチコマたちの議論に0はアナログの神であるという話もありました。
興味深いですね。
0は体系の起点であり他の数字は0との位置関係を表しているのなら、この物理世界は0(無)だけが唯一絶対的存在で他のものはそれとの相対的な関係性が記述されているだけなのかもしれません。
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