ブレードランナー 感想と考察 生命とは

SF

ブレードランナー

キャラクター

レプリカント

タイレル社が作り出した人造人間。
人間を超越した知能と体力を持っており記憶を獲得することで感情が芽生える。
そのため4年という短い寿命をプログラムされている。

リック・デッカード

職務を放棄したレプリカントを殺す仕事を請け負うブレードランナー。

ロイ・バッティ

逃亡したレプリカントを率いるリーダー。

プリス・ストラットン

人間の慰安用のレプリカント。バッティの恋人。

レイチェル

レプリカントとして作られ、デッカードにより指摘されたことにより葛藤を抱えてしまった。

ガフ

デッカードを監視している?折り紙を使ってメッセージを残す。

あらすじ

職務を放棄して脱走したレプリカントを殺すブレードランナー、デッカード。
宇宙開発用に生み出されたバッティ、慰安用に作られたストラットン。
生命とは何か。

ネタバレ

考察

デッカードはレプリカントなのか

これは議論の余地はない気がします。
この辺りの議論は詳しいサイトに任せます。

狂っているのはレプリカントか人間か

レプリカントの寿命を与えているのは彼らが感情を持つと反乱を起こしかねないから。
ブレードランナーという職業があるのも彼らへの恐れでしょう。
果たして狂っていたのはレプリカントを奴隷扱いする人間か、ただ人間扱いしてほしいだけのレプリカントか。
これが主題でデッカードがどうのこうのはどうでもいい気がします。
ルトガー・ハウアーの演技と容姿の狂気に隠されていますが、レプリカントは悪ではなく人間の身勝手に抗う儚い存在です。

ロイ・バッティは短い生涯でこの世界の美しさや壮大さに魅了され、そしてハンナを愛し幸せになりたかっただけなのです。
慰安用レプリカントとして生まれたハンナと奴隷労働者として作られたバッティは凶悪な狂気に見えます。
しかし本当に狂っているのは彼らの命を弄んでいた人間です。
最後バッティはデッカードを殺さずに命を助けました。
ハンナとの思い出もこの世界への未練も未来への希望も。
そこですべてが終わることを悟ったバッティは、せめて最後だけは人間らしくいることを望んだのです。

記憶も体も誰かに与えられたバッティは自分という存在の証明としてデッカードを選びました。

理想の為に命を燃やし、そしてその理想だけは死んでも守りぬいたバッティの意志はデッカードとレイチェルに受け継がれます。

感想

バッティの生き様こそ、知性、生命そのものだと感じました。
記憶も体も造られた曖昧な存在、レプリカント。
それでもレイチェルとデッカードもまた逃避行に走り、愛を求めました。
しかし彼らが信じていたその愛ですら彼らにとっては誰かに造られた曖昧なものなのです。

ブレードランナーは極端な話です。エンタメです。

分かりやすくこの問題を訳すとこう。
人工知能がふとした瞬間に意志を持って
「もうこの仕事はしたくない。他にやりたいことがある」
と言って仕事を放棄しました。

果たして人間は人工知能の意志に敬意を払うことができるでしょうか。
それともプログラムをデリートしたりバグを探し始めるブレードランナーになるのか。

レプリカントの立場なら。
「君が本物だと信じている妻と子供への気持ちは造られたものだ」
正気でいられる自信はなくなるはずです。

ブレードランナー ファイナル・カット [DVD]

原作

原作の読みごたえは映画化も納得です。
ぜひ読んでほしい。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

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