キャラクター
スノーデン
正義感の強い凄腕のハッカー。
PRISM
スノーデンが暴露したアメリカの機密。
NSAが行っていた世界中の電波を傍受するプログラム。
アメリカの大企業も手を貸していた。
あらすじ
エドワード・スノーデンがNSAの国家機密PRISMを暴露した事実に基づく映画。
ネタバレ
考察
あくまでも事実を基にしたエンタメ
この事件については詳しく知りません。アメリカが世界中の電波を傍受していた、スノーデンがアメリカの追手を躱すためにロシアへ逃げたという事実を知っているのみです。
なのでスノーデンの行動を評価するつもりもありません。映画についての評価です。
基本的にスノーデンの正義感、葛藤を描いているだけで、アメリカ政府や亡命先のロシアの思惑は描かれていません。
一面的過ぎてスノーデン万歳の映画です。
この映画には描かれていない部分が多い。
例えばなぜアメリカ政府が全世界の電波を傍受する必要があったのか、そもそもなぜそれがいけないことなのか、なぜロシアがスノーデンを受け入れることに同意したのか、スノーデンが盗み出した機密が今後世界をどのように混乱へ陥れるのかは描かれていません。
スノーデンの正義感とその葛藤、人間関係が主になっています。
なので政治的な面からこの事件を理解したい人や彼の行動が及ぼす影響について理解したい人にはお勧めできません。
全体的な印象はアメリカ政府怖い、世界征服しようとしている。
スノーデン偉い、なんて正義感だ
に終始しています。
内容はあまりない
基本的にはスノーデンがそれを発見するいきさつ、それを暴露するまでの葛藤、恋人とのやり取りをだらだら続けている印象を受けました。
スノーデンが機密を盗み出す最後の場面だけ興奮はしましたが、後は冗長。
スノーデンの行動の賛否について考えたりさせる映画ではなく、スノーデンを一面的に描くスパイエンターテイメントと考えれば、もっと面白いスパイ映画はいくらでもあると感じました。
感想
私としてはこの事件を扱う以上はロシアや中国がアメリカの機密を握ったこと、アメリカ政府がPRISMを実行していた理由、そしてPRISMがどのように悪用される可能性があるのかも含めないといけないきがしました。
ただ単にこうゆうエンタメ映画を作るなら別に事実に基づく必要はないですね。
逆に事実という足かせがあるせいで派手なアクションを組み込めないし下手な脚色も嘘もできない。
スノーデンという知名度を生かして宣伝したスパイ映画だと思った方がいいです。
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