ファイトクラブ 感想と考察 タイラーになりたい映画

映画

ファイトクラブ

キャラクター

タイラー・ダーテン

物質主義を嫌うハードボイルド。

主人公。名前はない。そこがこの映画の肝心な部分。

マーラ・シンガー

メンヘラ女。

ファイトクラブ

ダーテンが組織したクラブ。ダーテンの思想に共鳴した男で構成される。

あらすじ

自動車会社で働いていた平凡な「僕」は不眠症で眠れない夜を過ごしていた。
出張の飛行機の中でタイラー・ダーテンと出会ったことにより平凡な日常が一変する。

物質主義を打倒した先で見つけたもの。

ネタバレ

考察

物質主義vs精神主義

「僕」は稼ぎの良い仕事で得られた収入でいいマンションに住み、高級家具や高級ブランドで身を固めた完璧な環境を作り上げています。
その一方で心は全く満たされず、不眠症を抱えて苦しい日々を送っています。

一方ダーテンは廃墟のような家に住み、所持しているのはベッドとその日着る服だけ。
自由気ままに生きていて「僕」と違い心が満たされています。

タイラーは心の奥底にある欲求の具現

日常に忙殺されて本当に大切なことを見失って、そして気がつけばもう引き返せない。
この社会って本当に複雑で考えなきゃいけないことが多すぎます。
出費は増える一方で収入は増えない、将来年金は帰ってこないようなのでそのための将来設計も必要です。
加えて病気や怪我に備えて保険もやりくりしないといけないし。

タイラーは抑圧された現代人の心の具現化だと思います。
何もかもぶち壊して無秩序に戻してやりたい。
社会は資本主義という激しい競争に疲弊し始めていて、一人一人の奥底にこの社会をひっくり返してやろうという思想が芽生え始めていると思います。
でも一人ではどうしようもない、だから今は流れに身を任せている。

現状は「無敵の人」同士が出会う確率が低くまだ臨界点を超えていないだけ。
もし出会う確率が高まれば、それは連鎖反応を引き起こして一気に爆発すると思います。
ファイトクラブのように。

「無敵の人」が徒党を組んで一つの目的の為に団結したら、そして彼らの行動が日本、世界各地で連鎖反応を起こしたら。
社会が崩壊します。革命です。
私は革命の臨界点はもうすぐそこまで来ているんじゃないかと思います。

ファイトクラブはガス屋の店員、ウェイター、冴えないサラリーマンなどの所謂弱者達が現状の秩序を暴力で破壊していきます。
この悪にスカッとするのです。
もし現実世界でタイラーが現れたら。
彼の行動が共感を生むかもしれません。
それが次のタイラーのきっかけとなり連鎖反応は世界中にタイラーを生み出す。

疲弊した市民が社会のエリートを打倒する日は近いんじゃないかな。

物質主義とタイラーを殺した先で見つけたもの

「僕」はタイラーを殺しマーラを守ります。

物質主義の象徴であるクレジットカード会社のビルが爆弾で吹き飛ばされる瞬間をマーラと共有します。

即物的なもの全てを捨てて「僕」に最後に残されたのは愛だった。

感想

タイラー役のブラッドピットのかっこよさ、タイラーの思想、ハードボイルドな性格など男が憧れる存在だと思います。
女性にこの感覚は分かるのでしょうか。男にしか分からない感情な気がします。

ストーリーは起承転結が分かりやすく、「僕」が真実に気がついてからストーリーは大きく転換します。
しかしそこまでに散りばめられた伏線のお陰で自然で無理がない。

ストーリー、メッセージがかっこいいし面白い。
傑作だと思います。


ファイト・クラブ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

コメント

タイトルとURLをコピーしました