コンタクト 感想と考察 科学と宗教

映画

コンタクト

キャラクター

エリー

幼いころから宇宙に魅了された科学者。
宇宙人とのコンタクトを夢見る。
一見感情的にみえるが言い換えれば夢の為にそれだけのエネルギーを持っているということ。

パーマー・ジョス

マシュー・デヴィッド・マコノヒーは今回は神学者としてエリーと対になる役柄でしたが、インターステラーでは彼が宇宙に行きました。

S・R・ハデン

謎の金持ち爺さん。

ケント・クラーク

盲目の科学者。

SETIプロジェクト

宇宙人を探すプロジェクト。

あらすじ

不毛な研究の打ち切り直前でヴェガから一貫性のある電波をキャッチ。
その電波の送信者とのコンタクトを試みる。

ネタバレ

考察

現実的になることほど現実的じゃない

SETIプロジェクト。
確かに無謀です。しかし他人からバカにされるような無謀な夢を抱いたからこそ飛行機やコンピューター、インターネットが生まれてきたのです。
きっと最初に火を利用しようとした原始人は仲間から無謀でバカげた挑戦だと笑われたでしょう。

馬鹿か天才かは紙一重です。
もし人類全員が馬鹿になって宇宙人からの電波を捉えることだけに集中したら、普通に見つかるかもしれません。
宇宙人の電波に人類が何百年先でも到達できない数学や技術が乗せられていたなら、人類の文明は飛躍します。
一生懸命技術を開発するより地球に送信された電波を必死に探す方が効率がいい可能性だってあります。

劇中でも現実が~現実的に~という言葉が度々使われます。
本当は現実を見すぎるあまり現実を見過ごしているのかもしれません。

電波を受信したときの異常な興奮そこからの疾走感

エリーが研究の打ち切り間近で電波を受信した時の興奮。
久しぶりに映画を観ていて興奮しました。
電波を受信してから一気にテンポが上がって慌ただしくなりますが、忙しさがなくポンポンポンと進んでいくので気持ちがいい。

孤独なエリー

幼少期に両親を失いエリーは孤独でした。異星人とのコンタクトは父親と一緒に描いていた夢。
だからこそ彼女は異星人とのコンタクトに執着したのだと思います。
SETIプロジェクトが打ち切りになった時に大激怒していたのは孤独な彼女の父親との繋がりを断ち切られたように感じたから。
ヴェガの異星人はエリーの父親の姿を模していました。彼女にとって異星人とのコンタクトを果たすことは失った父親を追い求めることと同義だったんだと思います。

エリーが子供たちに望遠鏡の説明をする最後の場面。
彼女は異星人がいるか?との質問に明確には答えていません。
あれだけ異星人とのコンタクトに執念を燃やしていたエリーとは別人のようです。
きっと孤独だったエリーの父親への執着が断ち切られたということなんだと思います。

小柄なフォスターの力強い演技

エリーを演じるジョディー・フォスターの演技力も圧巻でした。
夢を追いかける純粋さと意志の強さ、そして孤独ゆえの弱さも持ち合わせています。
この微妙で不安定な心の機微を違和感なく演じるのは流石だと思いました。
やっぱり子供から役者であるエリートの演技は凄いですね。

信仰について

劇中で度々科学と対となって登場してくるものです。
エリーは科学の信奉者であり、ある意味では科学しか信じない科学教の敬虔な信者でした。
それは彼女の夢がかかった場面でも曲げることのできなかった信念です。

宇宙船に乗ったエリーは主観では確かに宇宙を18時間旅しその真理に近づきました。
しかし特殊なフィールドに閉じ込められていた彼女はそれを証明する術がありません。

宗教を一切否定していたはずの彼女の口から語られるその旅の証言は神秘的でまるで神の奇跡を語るかのようでした。
劇中では対照的で、ある意味邪悪に描かれていた宗教と神でしたが、この最後の場面で一気にひっくり変えります。

宗教と科学は紙一重です。
科学で証明されたものしか信じないというのは、それこそ宗教なのです。

感想

宇宙人とのコンタクトを描いた映画では一番好きです。
ただただ邪悪な侵略者として描かれることの多い異星人ですが、この映画では非常に知性的です。
何より夢を追うことの重要性に気がつかせてくれる映画です。

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