イヴの時間 劇場版 感想と考察 謎が多いなこれ

SF

イヴの時間

キャラクター

リクオ

アンドロイドと人間の区別が曖昧な高校生。

サミー

リクオの家の召使ロボット。イヴの時間ではほぼ人間のように振舞う。

マサキ

色々あってアンドロイドに否定的な考え方をしている。

ナギ

イヴの時間の店員。
多分重要人物

倫理委員会

反ロボット組織。

ロボット三原則

SF作家の巨匠アイザック・アシモフの小説に登場し以後SF作品に多大な影響を与えたロボットが従う原則。

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

あらすじ

未来、たぶん日本。“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。

リクオのハウスロイドの行動を追いながらイヴの時間という喫茶店を発見する。
そこではアンドロイドと人間を区別しないという独特のルールがあった。

ネタバレ

考察

AI時代への過渡期の社会

リクオが見ていたテレビのCMで食糧自給率が80%という広告がありました。
38%と言われる現在の日本の食料自給率から考えると素晴らしい数値です。
恐らくAIによって効率的に食料生産がおこなえるようになった社会です。
さらに倫理委員会の広告では「機械が作ったトマトを食べますか?」というキャッチコピー。
AIに依存した社会ですが、まだ人間の心がそれに順応できていないちょうど過渡期の社会です。

AIが人間の代わりになるにはまだ早いですが、仕事を奪われたり、ある程度人間が管理されているはずで人間とアンドロイドの間に軋轢があります。
様々な背景の元AIと人間との間に生じる軋轢を解消するのが倫理委員会ですね。
同時にアンドロイドと人間を同一視するドリ系と言われる人たちがいて、蔑まれています。

これが成熟していくと機械と人間が同化して区別がなくなっていくんだと思います。
結局AIを生み出してこれまでの遺産を引き継ぐまでが人間の役割なだろうなあ。

イヴの時間

イヴの時間では人間とアンドロイドを区別しません。
結局イヴの時間って何なのって結末はないんです。
イヴ(eve)というのは前日とか前夜祭とかの意味なので分かりやすいですね。
つまりアンドロイドが人権を手に入れるとか、もしかするともっと壮大な計画の「前日」という意味だと思われます。

1138

ロボット法を上回る権限の命令のようですが、詳細は不明。
イヴの時間の看板にはこのコードが埋め込まれていました。
ロボットと人間を区別しないという命令なんでしょうかね。

多分本作において重要な命令ですが詳細のヒントはほとんどありませんでした。
イヴの時間ではロボット三原則の二条が無効化されていました。
リクオとマサキの質問が完全に無視されていたことからも確実です。
1138はアンドロイドに設定されている第二条のプログラムを迂回させる命令じゃないかと思います。

あーでもそしたらマサキの命令にテックスが従わなかった理由が説明できない。
やっぱりアンドロイドと人間を区別しないという命令なのかもしれない。
人間とアンドロイドを区別しないなら人間の命令を無視することは問題ないしな。
この命令がある以上アンドロイドの反乱は免れませんね。

続編があればそれで明かされるのかな。

ナギと潮月

最後の方でトキサカ事件の10年前の被害者の写真がナギとそっくりでした。
トキサカ事件の被害者を潮月がサイボーグかしたのがナギじゃないかと思うんです。
彼らは人間とアンドロイドを区別しない社会を目指しているんですかね。

感想

続編がないので謎が多いです。
内容としては短編集でそれぞれのアンドロイドの物語を楽しむものです。
登場人物のアンドロイドとの触れ合いを通じた葛藤がメインです。

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The Eraser on my head.

コメント

  1. ねこ より:

    第二条は無視されていた訳ではありません。
    嘘をつく事は可能なので誤魔化されていただけです、

    • himazin より:

      コメントありがとうございます。
      嘘をつけるということは第二条の「命令に服従しなければならない」を無効化する第一条が有効になったということでしょうか?
      人間に危害が及ぶ可能性があったのでしょうか?
      記憶があいまいになっています。