クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 感想と考察 子供と妻こそ、これを見ろ

アニメ

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

あらすじ

しんのすけとのおふざけで腰をいわしたひろし。
病院からの帰りの途中でセクシーなお姉さんにつられて入ったエステ。
エステを出ると腰痛はなくなっていたが、体がロボットになっていた。

父親の本質、家庭の在り方を現代の日本人に問う。

キャラクター

ロボとーちゃん

ひろしの人格を持つロボット。

ちちゆれ同盟

父親の復権を目論む。

黒岩 仁太郎

春日部署の所長。妻と子に邪険にされ続けた結果、ゆがんだ思想に傾いた。

ネタバレ

考察

邪険にされる父親達

腰をいわしたひろしが日曜日の公園へ行くとそこには家での居場所を失った父親達が。
彼らの話を聞くと居場所がなくタバコも家では吸えない。
だから公園でさみしく時間をつぶしているんだと返ってきました。

最近では女性の政治参加、経済参加により経済への影響力が増してきました。
男性に比べて購買意欲が高く経済への影響力の強い女性を企業が優遇した結果、市場での女性と男性の力関係が逆転。
女性専用車両やレディースデイなど。
一部の男性はそれを見て男性の権利が軽視されていると感じていると思います。

しかし労働市場では生理的な特徴や体力面から依然男性が優位。
この前の東京医大での男性の優遇など。
女性の感覚として、職場では未だ男性優位の名残が残っている、女性の権利が軽視されていると感じるのだと思います。
別々の視点から争うという不毛な争いがネット、メディアでは起きています。

私見を言わせてもらうと最近では男性の権利の方が軽視されがちな気がしなくもないです。でも男性の皆さんこれは男性の意見です。
女性も同じくらい不満を抱えていると理解しましょう。どっちが我慢しているかなんてのは馬鹿馬鹿しい議論です。
憎しみや怒りは利用される負の感情だと理解しましょう。
力を合わせてお互い気持ちいい社会を目指すのが建設的です。

ただ一側面として、男性は子供のころから我慢を訓練されているので声を上げません。大人になるまで女性などの弱者優先が訓練された記憶があるはずです。
その事実が男性の声を小さくしています。
逆に女性の方がストレスを発散するのが上手く、しっかりと意見を主張します。
前置きが長くなりました。

私は夫という立場なので家庭で蔑ろにされているというのは分からなくもないです。
もっと敬意を払って接してほしいという気持ちは少なからずあります。
この映画の主人公は父親です。

豚のヒズメでは女性の、そして母親の強さが強調されていました。
だんだん女性の労働が当たり前になってきましたが前時代の習慣が残された時代を反映する映画で、仕事をしながら家事と子育ては女性のものという状況がありました。
働くお母さんはマジのタフガイです。
が今回は父親が焦点です。
女性や母親にはない夫と父親の本質が表現された映画ですね。

頑張っても認めてもらえないロボとーちゃん

ロボットになったひろしは力強く疲れ知らずで家事を精力的にこなしていきます。
料理もできるし日曜大工はプロ並み。

でも寝場所はシロの犬小屋。

ロボとーちゃん「中に入れてくれよ…」
みさえ「ごめん、ちょっと無理」

という場面があります。

入れてやってよ。
これも今の日本の姿を描いた気がしなくもない。
どんなに頑張っていても家庭や社会の要求は増えて市民は疲弊してゆくばかり。

評価の尺度を他人に明け渡してはいけない

ふたば幼稚園で工場見学というイベントがあります。
それには園児と親が参加するんですが、体がロボットのひろしはみさえに反対されそれに参加できません。

その工場見学で春日部防衛隊はちちゆれ同盟の策略に嵌められて命の危機に晒されます。
その危機を救うのは参加を反対され家に残っているはずのひろしです。
ロボットの体を使い春日部防衛隊の命を救ったひろしですが、ひろしは家でみさえに問い詰められても子供たちを救ったことを隠します。
勿論みさえにそれを咎めるつもりはありません。

だから普通は褒めてほしい、評価してほしいという場面です。
でもそれをしません。

信念を持った行動で大切なのはその行動の評価の尺度を他人に明け渡さないことです。
自分自身で自分の行動を評価する。大切なことですが難しいことだと思います。
他人に評価の尺度を渡してしまえば他人の顔色を窺い、他人と自分を比べ、一体誰の為に生きているのか分からなくなります。
自分が納得して行動して自分が満足する結果を得られれば、それでいい。

そんな風に考えてるから家での居場所がなくなるんだよな…
はっきり言って大損する考え方です。

「意外と簡単に登れるんだね、大人の階段」

「ぼんやり登ると大人になってから大変なんだよ」
まさお君と風間君のやりとり。耳が痛いですね。

子供は絶対に分かりませんが、大人になると分かりますよね。
なんで大人があんなに私に苦労させようとしたのかを。
気がつけばいい大人になってしまいました。めちゃくちゃ苦労しています。
あーあ、なんで子供のころもっと苦労しなかったんだろうなあ。
私が子供の頃の大人たちも同じ気持ちだったに違いありません。

子供の間こそ苦労させよう。

感想

評判は聞いていましたが想像以上に感動的な話でした。
ロボとーちゃんは負けると分かっていた腕相撲を挑んだ。でもそれは家族の為に必要な行為だった。
まさに死ぬまで行動で示す父親であり続けた。かっこいじゃないか。

クレヨンしんちゃんの名作にある啓蒙的なメッセージ。
これはお父さん以外、お母さんや子供たちに見てもらいたい作品です。
お父さんは強い。

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